「隠れ脂肪肝」に注意!
肝臓に過剰な脂肪がたまった状態の「脂肪肝」。検診や人間ドックで指摘される肝機能障害の原因の多くがこの脂肪肝です。最近では、血液検査の肝機能の値は正常なのに、実際には脂肪肝という「隠れ脂肪肝」の人が多くいることが分かってきました。
脂肪肝を放置すると炎症・線維化(肝臓が硬くなること)を伴う「脂肪性肝炎」、さらには「肝硬変・肝がん」に進行してしまう場合があります。さらに肝臓だけでなく、他の臓器の病気、例えば脳卒中や心筋梗塞、すい臓がん、肺がんなどのリスクを高めることも報告されています。たかが「脂肪肝」と軽く考えては危険です。今まで、腹部エコーで脂肪肝の診断をしていましたが、さらに最新の超音波機器「フィブロスキャン」を導入しました。「フィブロスキャン」は、全く苦痛なく3〜5分程度で「脂肪肝の程度」や、肝臓の炎症や線維化を示す「肝硬度」も測定できます。より詳しく、簡単に肝臓の状態を把握することが可能となりました。
もう既に脂肪肝を指摘されている方はもちろんですが、「食べ過ぎ」「飲み過ぎ」「運動不足」を自覚している人は「隠れ脂肪肝」の可能性があります。腹部エコーおよび「フィブロスキャン」による精査をお勧めします。